先日NHKで再放送された『なぜエヴァンスに頼まなかったのか』を拝見。
面白かったです。
続きが気になるー!
気になりすぎて、原作を読んでしまおうかと思ってしまった。
けれど、なんとか留まってます。
全部見終わってから読むんだ。
海軍から戻った主人公ボビーと
そのバディとなりそうな伯爵令嬢のフランキー
爽やかで若さと生命力にあふれどちらも魅力的です。
2人のやりとりも見ていて楽しい。
第一話はウェールズ地方を舞台に描かれており
緑あふれる田舎町はのどかで、風景も美しい。
そんな生命力にあふれたボビーやフランキーと美しい田舎町にはそぐわない
とても残念な事件が発生してしまった時点で1話が終了。
ドラマを見ていて、ちょっとそこはムリヤリすぎない?と思うところもありつつ
偶然と善良さ故に事件に巻き込まれてしまう、ボビー。
そんなボビーに気がありそうなそぶりを見せつつ
日々が退屈なのか、事故という刺激に目をらんらんと興味津々なフランキー。
なんか恋愛要素も含ませつつ、所々、登場する黒服の不気味な男の動きがね、
ザ・ミステリーの王道って感じで見ていて楽しいです。
制作者に関してびっくりしたのが、ヒュー・ローリーが脚本を書き、演出してるんです。
ドラマ『Dr.HOUSE/ドクター・ハウス』の主人公が有名なんですが、なんて多才な人だ。
第一話では登場しませんでしたが、番組ホームページの出演者・キャストを見ると名前が載っているので、登場が楽しみです。
アガサ・クリスティ―の作品は、読んで楽しめるだけではなく
映像化されたドラマや映画も面白い作品が多く
作り手側の熱量にいつも感心させられます。
有名で読み継がれていている上に、映像化された作品も
素晴らしい作品が多いという高いハードルがある訳で
制作側にとってはプレッシャーになるのでは、と素人ながら思うのですが
たまに、なんだか必要以上にシリアスな感じの演出も見るなか
今回の作品はそういったプレッシャーを感じることなく
のびのびとした雰囲気すらあるのが良かった。
※※ここからはネタバレ注意です※※
今回、様々なキャラクターが登場する中、
一番のお気に入りは、トーマス医師。
ちょっと口が悪いものの主人公を気にかけてくれて
頭は切れるし、人生経験が豊富で頼りになりそう。
(GOTファンとしてすぐに、ヴァレリー!となってしまったのですがそれはさておき)
突然主人公に届いた、破格の待遇での仕事のお誘いも
「なんかおかしくないか?」と疑いをもち、調べた優秀な灰色の頭脳をお持ちです。
「ヴァレリー、生まれ変わっても、頭は切れるし
のんびり暮らしているようでよかったよ」
となんとなくほのぼのしたのもつかの間
黒服の怪しい男の出現と、「次に死んじゃうのは僕です」と言わんばかりの台詞に
覚悟はしていたのですがね、
やはりというか、そこはクリスティーというか
あっさりお亡くなりになってしまった。
首吊り自殺に見せかけているけれど、主人公に
「自殺なんかしないし、首吊りなんてもってのほか」といった内容の話をしたばかり
ちょっと分りやすすぎるよ!と思いつつ
なぜトーマス医師が狙われて、しかも殺されなければならないのか
主人公も命を狙わればかりのタイミングで。
謎が深まるばかり。
ぜひ主人公にはトーマス医師の仇うちじゃないけれど
真相を解き明かしてほしい、と思いました。
いやー、ほんとよくできている、というか
すっかり制作者たちの手のひらで転がされているけど、それもまたよし。
とにかく早く次が見たい。
あ、見逃した方は、NHKプラスで3/17(日) 午後11:58 まで一話が配信されていますので、ぜひご覧ください。